AMDの"Southern Islands"がテープアウト
〜春の渡り鳥が告げる新GPUの噂
春が到来し、冬営地から北に飛び立ち始めた渡り鳥が、南の島(Southern Islands)の情報をもたらしてくれた。その言葉によると、AMDの新GPUファミリーがしばらく前にテープアウトを果たしたとのことだ。
"Southern Islands"のテープアウトは2月のことだった。これより多少早い方が幾分現実的と言えるだろうから、仮に6週間前としよう。自分でカレンダーを振り返りたい人たちのために言うと、前の2世代、"Evergreen"と"Northern Islands"のことであるが、これのテープアウトは年の暮れの出来事であり、その成果物のチップは翌年のQ3末からQ4の頭にかけて登場した。
"Southern Islands"ことHD7xxxはより改良された"Cayman"に他ならないから、比較的ローリスクで、リスピンの回数も最低限に抑えられるだろう。全てがうまくいけば、2月半ばから6週間ほど、まあ、およそ今日といっても良いだろう、そのころにFabから第一陣のウェハが到着する頃だろう。そこから2週間のテストを経て、製品版のウェハが登場するのは3ヶ月後だ。そう考えると、ユーザーがこの新GPUを手にするのは7月頃の話となる。これに、発生する可能性が比較的高いと言えるであろう、リスピン1回分の遅延を加え、さらに6週間後のとなる8月末頃が一つの目安になってくるのではないか。今回の製品は比較的低リスクの開発となるだろうから、設計においてそれほど大きな壁が立ちはだかるとは考えにくい。
しかし、開発に大きな問題がないというわけではない。その問題とは、TSMCの28nm HKMGプロセスである。"Southern Islands"の初期製造はTSMCで行われ、上手く事が運べば、GlobalFoundriesに一部の生産が移されることになるかもしれない。現在の私の認識では、GloFoはロードマップがキツキツの状態でも、製品の出荷をある程度きっちりと果たすと言うことに優れている。TSMCの40nm、32nmの経過、そして28nmではGate FirstからGate Lastに変更を加えることを考えると、多くの関係者は予定通りにことが進むとは考えていない。
となると、AMDと"Southern Islands"はどこに行くのか?実際、彼らは設計も全て終了しているのに、身動きが取れないという状態になるだろう。設計が終了し、マスクも作り、テストチップを検査し、しかし量産できるプロセスがどこにもないという状態だ。このチップの発表も、そしてNvidiaの"Kepler"の発表も、彼らがチップの設計をいつ完了できるかと言うことではなく、FabであるTSMCがいつ量産に耐えうる28nmプロセスを確立できるかにかかっているのだ。
いつ、"Southern Islands"のチップにお目にかかれるのか?端的に言えば、TSMC次第で2011年7月にも、翌年の2012年7月にもなると言うことだ。まだ何も発表はないが、公式発表があった暁には、店に並ぶ前によくよくその内容を精査することをオススメしよう。
Author:トランキ
まれに2chの某スレに「変態翻訳 ◆VCMu6qMqFw」として出没中
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